Fan's Voice

文化財、そして来場者・演者の安全を守りたい。

歴史ある能楽堂をこれからも安心して使っていただくために。

杉江能楽堂様

大阪府岸和田市

納入機器大空間床置きタイプ除菌脱臭機(KL-F01)

岸和田市にある杉江能楽堂は、大阪府内における現存最古の能楽堂です。伝統芸能はもちろん、ライブ・コンサートや発表会等にも活用できる場として地域の方々に愛され、守られてきました。
2022年3月、有形文化財にも登録された歴史ある建造物に、カルテックの大型除菌脱臭機を導入していただいています。
当館の管理者である、谷口信介(たにぐちしんすけ)さんにお話しを伺いました。

ずいぶんと古い施設ですね。

私の曾祖父が岸和田城の最後の城主さんとご縁があり、103年前に譲り受けたものです。現在では年2回の能講演や落語、講談などのイベントを実施していまして、今年の3月には国登録有形文化財に登録されました。
たいへん古い建築物なので瓦がずれてそこから雨漏りがしたり土壁が変色したり、ご覧の通り柱など木材のところは朽ち始めています。祖先から受け継いできた文化財なので私としても「なんとか保存したい」という気持ちでがんばっています。
コロナ禍に見舞われましたが、いずれこの能楽堂で大勢の人たちが集まってイベントができるようにと、ウイルス対策で何が導入できるかいろいろ検討してきました。

カルテックに出会うまで、
どのような感染対策を検討していましたか?

元々はアルコールで手指消毒をしていました。ここは密閉空間になるので、床下にある4台の大型空調で館全体を冷やしたり温めたりしています。感染対策としてオゾンや次亜塩素酸の使用も検討しましたがニオイや腐食の問題が気になりました。特に腐食については、歴史ある文化財を長く維持していく立場ですのでどうしても慎重になります。総合的に検討した結果、カルテックさんの光触媒を導入する判断に至りました。

導入後の感想は?

この空間は、多いときは100人くらい入ります。換気の際は窓を開けるのですが、夏場は蚊が多く、冬はとても寒いので、閉め切っていることが多いですね。空調を効かせるためにも閉め切る必要があります。それで大型の床置きタイプを導入しました。
光触媒の除菌脱臭機があることで来てくださる方の安心感が違うと思うんですよね。将来的には、舞台裏の控室にも導入したいと考えています。
お客様だけでなく演者さんのコロナ対策も急務でしたから、今回の除菌脱臭機の導入で演者さんにも安心して利用してもらえるのでとても満足しています。

杉江能楽堂

大阪府岸和田市岸城町6-10

大正6年に旧岸和田城内にあった能舞台の橋懸(はしがかり)を賜り建立され、現存する大阪府下最古の能舞台で、国宝に指定されている「西本願寺北舞台」の形式を踏まえたひなびた舞台で、前庭の白州と三本の地植えの松、舞台を取り囲むようにL字型に別棟の見所(観客席)が設けられています。
舞台と見所が別棟であることから、四季の風を肌で感じることができ、「能」本来の野外で演じられた頃の趣の一端を楽しむことが出来ます。
舞台には岸和田藩最後の藩主である岡部長職(おかべながもと)公が自ら揮毫された「国華」の額が掲げられています。
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