カルテックチャレンジ50-50

ホープ軒のニオイVS光触媒

切り札登場!
学生時代からのホープ軒ファン

<血統書つき>海外事業部部長の負けん気の強さに託す。

ホープ軒を視察して、とんこつラーメン特有の強烈なニオイに逆に闘志をかき立てられた落合は助っ人が必要だと判断した。
白羽の矢が立ったのは、カルテックの海外事業部部長・猪熊 宙(ひろし)だった。

猪熊は落合から声をかけられたとき
「あのホープ軒ですか?もちろんやります!」
と即答したほどのホープ軒ファンだった。

いまから約35年前、大学生だった猪熊は仲間たちとよく通った。
背脂がいっぱい浮いたこってりラーメンは当時はホープ軒しかなかった。
深夜に罪悪感を感じながら食べる一杯は病みつきになったという。

猪熊は学生時代にアメリカ留学を経験して以来海外暮らしが長く、卒業後いくつかの企業を渡り歩いたがいずれも海外勤務。
前職の外食チェーンでは、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、グアムなどに50店以上出店させた実績を持つ。

知り合いからカルテック社長の染井を紹介され、海外事業を強化したいという染井の希望と、社会貢献を最後の仕事にしたいと考えていた猪熊との思惑が一致して、2021年の7月に入社した。

これまでも年に数回帰国するときは必ずホープ軒に寄っていたという猪熊も、厨房の奥のニオイは知らなかった。
「正直、カルテックの空気清浄機なら楽勝だと思っていた」と言う。
しかし3階で仕込み中のニオイを嗅いだ途端、甘い考えは吹き飛んだ。

「これは強敵だ! {ミートゥー(@_@) } 」

普段、自ら語ることはないというが、猪熊の父は1964年の東京オリンピック柔道男子80kg超級で金メダルを獲得した猪熊功である。
勝負となれば父譲りの負けん気の強さが表に出る。

猪熊は本来、海外にいる顧客との商談を取りまとめる海外営業の部長だ。
しかし猪熊はホープ軒に通うつもりだ。
「ホープ軒プロジェクトは私のものです。学生時代にあれだけお世話になったんだから。
担当が違うと言われても最後までやりとげます」


次回、「設置に大苦戦」編

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